デジタルカメラの歴史
静止画をデジタルで記録するいわゆる「デジタルカメラ」の前に、アナログ記録を行う「電子スチルビデオカメラ」という製品群が存在した。
ビデオフロッピーディスクを記録媒体としてこれにアナログ記録する電子カメラで、1986年~1988年頃に販売されていた。
口火を切ったのは、1995年にカシオから発売された初のデジタルカメラ「QV-10」である。デジタルカメラが市民権を得た。
カシオが以前フロッピーディスク形式で保存する電子スチルビデオカメラを発売したものの、ライバルとして同価格で8ミリビデオが登場したため売れ残り、これに苦慮し再開発を行った結果とも言える。
使い勝手から、デジタルカメラに疑問を持っていた消費者も、画質と使い勝手が改善されるにつれて抵抗がなくなり、デジタルカメラへの置き換えは確実なものになりつつある。
安価な販売合戦が展開されている。デジタルカメラ内蔵携帯電話「J-SH04」がJ-PHONE(現ソフトバンクモバイル)より発売される。
2005年 - 松下電器産業がオリンパスと、ソニーがコニカミノルタと、ペンタックスが韓国サムスン電子グループのサムスンテックウィンと、一眼レフデジカメの開発で提携することを発表。
京セラのデジタルカメラを含めたカメラ事業(京セラ、コンタックスブランドとも)からの撤退が報じられた。
2006年 - 競争はニコンはデジタルカメラに生産資源を集中し、ラインナップを大幅に削減、コニカミノルタはデジタルカメラを含むカメラ・フィルム・写真関連事業全般から撤退、一眼レフカメラ部門をソニーに譲渡した。
コダックも消費者向けデジタルカメラの自社生産から撤退するなど、再編も進んでいる。
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